クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

R=コルサコフ シェエラザード シェルヘン(57)

2015.08.19 (Wed)
シェルヘン
シェルヘン/ウィーン国立歌劇場管弦楽団(57、Westminster)は不思議演奏。
緩急急緩。楽章ごとに表情がクルクル。
シェルヘン(1891-1966)流のキワモノとまでは言わないが片鱗を味わえる。
Scherchen-Hermann-3.jpg
オケは、シュターツ・オパーの管弦楽団ということだが、ウィーンフィルとは別物で
実態はフォルクス・オパーの団員が主という話もある。
ここに聴く限りやや怪しげな雰囲気で素朴だ。

第1楽章はチェリビダッケもかくやのテンポ。濃厚な空気が漂う。
バリリSQでヴィオラのルドルフ・シュトレングがヴァイオリンのソロを担当。
きっちり左から聞こえる。指揮者の指示なのか自発性かわからないが
これまた時代がかった濃い表情。

第2楽章は一転速めのテンポでさらりと進む。

第3楽章は小太鼓、トライアングル、シンバルが
右の眼前にあるかのごとく聞こえる。
いかにもステレオ時代到来の効果を実感させる。

終楽章のヴァイオリンもいちいち表情がオーバー。
そしてまたもや眼前に展開するおもちゃのような打楽器群。
テンポは弛緩気味でオケのスケールが小さい。

録音はウィーン・モーツアルトザールでのステレオ・セッション。
多分、ウィーン・コンツェルトハウス内のホールなのだろうが、
通常はオケの場合は大ホールの方を使うと思うのだが。
それはともかくステレオ最初期に各社が競って同曲が録音した時代の記録。
今聴いてもそのレヴェルに驚かされる。
ホールトーンはそれほどないが、ソロの場合の響きは綺麗で、
全奏でも潤いは失われない。リマスターでヒスは除かれている。
ただ、左右の強調はあるし、妙にオンマイクもあり不自然な感じも。
なお、同一テイクはモノラルでも収録され発売されていた。

11:49  11:09  10:15  13:28   計 46:41
演奏  妙    録音 84 点

コメント


管理者のみに表示

トラックバック