クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

R=コルサコフ シェエラザード ストコフスキー(64)

2015.08.16 (Sun)
シェエラザード ストコフスキー
ストコフスキー/ロンドン交響楽団(64、DECCA)は漫画絵巻。
やりたい放題のストコフスキーというと
この曲やチャイコフスキーの5番辺りがよく上がる。
確かにあちこちデフォルメの極致でほかの指揮者では
やらないようなことをやりつくす。

しかし、この演奏がストコフスキーの本質かというと疑問だ。
この指揮者はシベリウスの交響曲第1番で見せるような
本質に切り込んでいくような演奏ができるのだ。

第1楽章冒頭のブラス、続くヴァイオリンソロ(グルーエンバーグ)からして
やる気満々。オケはいちいちくどいアタック。
伸縮しながら進むが音が汚れてしまっている。
この徹底したあの手この手が延々続く。
だんだん手の内が透けてくる。
サーヴィス精神はわかるが、予め録音された観客の笑い声が
効果音となる漫才を見ているような感覚に・・・。

録音は、キングスウェイ・ホールでのセッション。フェイズ4のドンシャリ、
メリハリくっきりだが、音割れが激しい。
ステレオ効果を狙い左右の掛け合いを強調する場面もある。
かなり人工的な定位・音場は不自然でヘッドフォンでの試聴は厳しい。

10:03  11:40  11:52  12:06   計 45:41
演奏   ?    録音 85点+濁

コメント

ストコフスキーの演奏というのは、ほんと、一度まともな?録音で聴いてみたいものです。

極端なデフォルメや改編も、例えばベルリオーズの幻想交響曲とか、けっこうしっくりくるものもある気がするのですが、いかんせんあの人工的な音では。。

もっとも、録音も含めてのストコフスキーかもしれませんが。
Riccardoさん
「ストコフスキー、一度まともな録音で聴いてみたい」
このお気持ちよくわかります。
米コロンビアに残した録音は割と真っ当だったような。
LPで聴いていたアイブスの交響曲第4番など
よい音だった記憶がありますが・・・。

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