クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

R=コルサコフ シェエラザード マゼール(77)

2015.08.08 (Sat)
マゼールクリーヴランド
マゼール/クリーヴランド管弦楽団(77、DECCA)は軽快爽快最後は痛快。
室内楽的でさらさらべとつかない。
よって演奏時間は短めで特に第3楽章など短縮版でなくとも9分少しで切り上げる。
クリーヴランドの合奏能力、ソロ能力の高さを感じとる。

ヴァイオリンのマジェスケは、
Daniel_Majeske_L.jpg
1969年から癌で亡くなる93年までこのオケのコンマスを務めた名手。
セルに見出され安定性抜群。余分な表情をつけずさらりといく。
終楽章冒頭のヴァイオリンのハーモニクスも強調しない。
終結における持続音もピンと細い線が維持される。

プロ集団のオケ・コン的な見事な演奏であっという間に終曲へ。
最後も大袈裟な表情はなく引き締まったオケが駆けるがここでの合奏が凄い。
小太鼓は目覚ましい活躍、ティンパニの硬いロールがアクセントをつけながら、
オケ全体が前進性を持って突き進む。
物語性を追求すると物足りないが、素晴らしい美技を見せられた快感が残る。
マゼールしたり顔。

録音はメイソニック・オーディトリウムでのアナログ・セッション。
響きの量は多くなく適度。
ここでのDECCAはむき出しの音でなくバランスの良い中庸の高音質録音。
マッシブな場面でも全く無理せず憎らしいほどの余裕。
また、細部のピックアップもしっかり。
特にスネア・ドラムはクローズアップされ、このダレそうに曲を引き締める。

9:33  11:03  9:14  12:07   計 41:57
演奏  S    録音 93点

コメント

これいいですね
ポキっとした質感が、いかにもクリーヴランド時代のマゼールといったふうで、昔から気に入っています。
芳野達司さん
「ポキっとした質感」
この当時のマゼール、言い得て妙ですね!

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