クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ニールセン 交響曲第3番 イェンセン(59)

2015.08.02 (Sun)
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イェンセン/デンマーク放送交響楽団(59,Danacord)は力感+情念が充満。
この曲の「Espansiva」という題は決して「おおらか」とか「広がり」とかいう生易しい
日本語では収まり切らないことが作曲者愛弟子のこの演奏で分かる。
この曲では男のロマンを感じさせてほしいのだ。ニールセンはこうでなくては!

指揮者トーマス・イェンセン(1898-1963)はコペンハーゲンの音楽院で
チェロを学んだが、まさにその時の先生がニールセン(1865-1931)だ。
(↓右の指揮者がイェンセン)
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作曲家直伝だから名演になるとは限らない。しかしこの説得力はただものでない。
ただ、普通に聴くにはこの放送音源モノラル盤を敢えて選ばなくていいだろう。
この延長にある演奏として、バーンスタインやデイヴィス盤があるのだから。

第1楽章の熱い潔さ。流れも滞ることなく、ワルツでは男の哀愁が漂う。
オケは熱演でホルンの音割りは効果的。

第2楽章も音のつくりが無骨だ。だからこそ最後のソプラノが天使のように感じられる。

第3楽章は速めのテンポで畳み掛ける。

終楽章も熱気を帯び気分は前傾。正攻法で進む。この力は師匠への愛情。

録音はデンマーク放送第一スタジオでのライブ。
モノラルなのが残念だがこの時期のライブとしてはいい音。熱気は伝わる。
当然、全体の量感は不足するし、ホールトーンは少ないが力強い音。
明晰さはありティンパニなど堅い音。

11:04  8:39  5:57  9:11   計 34:51
演奏  (A+)    録音 78点

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