クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

R=コルサコフ シェエラザード ミョンフン(92)

2015.07.30 (Thu)
シェエラザードミュンフン
ミョンフン/パリ・バスティーユ管弦楽団(92、DG)は夢見る音響美。呼吸する音楽。
このコンビは89年からスタートし好評も得ていたが94年に「政治的理由」で突然ミョンフンは
解任された。その理由は人種的なものともいわれるが真相はよくわからない。
それはともかくここでのミョンフンは素晴らしい。
ともすれば単調なこの音楽に抑揚をつけ、いざとなればエナジーを放出させる。
全体的に速めなテンポなのも私には良い。

第1楽章「海とシンドバットの冒険」を聴き始めていきなりこの演奏は惹きつける、と感じた。
音楽がフレーズ毎に息づく。フレデリック・ラロックのソロヴァイオリンも歌いまくる。
清廉なホールトーンがバタ臭さを回避させる。

第2楽章「カレンダー王子の物語」も凭れを回避する動感を巧みに持ち込み活気ある音楽。

第3楽章「若い王子と王女」も爽やかな風が吹いている。

第4楽章「バグダットの祭、海、船は青銅の騎士のある岩で難破、終曲」は軽快に走る。
その中にも巧みな演出。相当心地よい演奏だ。

録音はパリ・バスティーユ・オペラ劇場でのセッション。
ホールの響きは多めに入り広々とした空間を感じさせる。
それが夢幻的な印象を与えるが、一方ではクリアな音響は気持ちいい。
楽器の音がスーーッと伸びる。
観客が入るとこのようには響きかないと思うが惚れ惚れする美しさ。
(↓メタリックな外観を持つバスティーユ・オペラ 朝市が近くで開かれていたはず)
1_Opera_Bastille.jpg
orchestre-de-l-opera-uh73h0.jpg

9:12  11:05  9:44  11:32   計 41:33
演奏  A+    録音 95点

コメント

また良い演奏をご紹介いただきありがとうございました。軽やかで愛おしい演奏ですね。楽しませていただきます。
北の火薬庫さん
この演奏、いいですね。録音も。
ミュンフンは交響曲という重厚な分野では
まだ印象に残るものがないですが、
管弦楽、特にフランス系など素敵だと思います。

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