クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

R=コルサコフ シェエラザード コンドラシン(79)

2015.07.29 (Wed)
Rimsky-Korsakov-Scheherazase-Kondrashin.jpg
コンドラシン/アムステルダムコンセルトヘボウ管弦楽団(79、Philips)は名盤と名高い。
コンドラシンは1978年にオランダ亡命、1981年に67歳で心臓発作で亡くなっている。
西側で活躍した数年の記録の代表作がこれだ。
コンドラシン

スケールが大きく深い音を出すこのオケとホールはややもすればソフトタッチ。
それをコンドラシンの先鋭や熱が加わり化学反応が起きると素晴らしい・・・。
ただし、私はあくまで個人的な好みだが、このコンビの演奏は正直言って
ギリギリ面白くない。なぜなのか。
ソビエト連邦で活躍時代は問答無用の演奏を行っていたコンドラシンが西側に出て
伝統あるオケを振る場合に微妙な遠慮が働いたのではないか 。
たとえば終楽章、加速してスピードを上げるが破綻のリスクは感じさせない。
バーンスタインなどは、やばいかもという瞬間があるがこれにはないのだ。
しかし、美しさ、迫力などの偏りのない総合点は高い。

録音は本拠地でのアナログ・セッション。
豊かなヘボウの音とマイクでしっかり拾った直接音をうまく融合させている。
スピーカーでは気付かないがテープヒスはあるものの僅少。
アナログ末期のバランスの良いスケール感ある音が愉しめる優秀録音。
フィリップスのこのホールでの録音はややマス重視になることがあるが
これは非常に塩梅がいい。
全奏時のマッシブな迫力とソロが歌う時の空間の伸びやかな響きが最高。
金管の定位は明瞭で奥から各種金管が次々に飛び出してくるのは爽快。

10:06  12:06  9:36  12:21   計 44:09
演奏  A    録音 92点

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