クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

モーツァルト ピアノ三重奏曲 全曲 ボロディン・トリオ(86)

2015.07.28 (Tue)
ボロディントリオ
ボロディン・トリオ(86、Chandos)はおじいちゃんのお話。
テンポは遅く、腹の底から声を出さない。訥々として洗練とは程遠い。
流麗な演奏を聴き慣れるとこうした素朴な演奏との出会いはかえって新鮮。
絶叫はなくゆっくりゆっくり話しかける。フレーズの終結では一呼吸の休止もしばしば。
真剣に聴くには少し弛緩していると思われるかも。
ただ、この不思議な雰囲気はほかにない。

皆が控え目。
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このボロディン・トリオは当時のソビエト連邦から亡命した3人で1976年結成された。
ヴァイオリンのデュビンスキーはかの1944年設立のボロディン弦楽四重奏団の
第一ヴァイオリンを30年間努めている。このトリオにおいても中心人物だ。
モスクワ音楽院で同窓で妻となったピアノのリューバ・エドリーナ、
同じくモスクワ音楽院出身のチェロのユーリ・トゥロフスキーからなる。
お互いが切磋琢磨、火花を散らすようなトリオではなく、極めてインティメートな
雰囲気に溢れている。

録音は19世紀建造の麦芽の製造所を改造したイギリス、サフォークの
スネイプ・モルティングス ・ホールでのセッション。
m_Snape20Maltings20Concert20Hall_3.jpg
木質感のある響きの美しいホールでピアノは硬質で少し遠景の中央。
左のヴァイオリンが一番明確だがバランスを崩すことはない。

19:06  27:34  25:17  20:04  19:17  18:37   計 129:55
演奏  親A    録音  91点

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