クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

R=コルサコフ シェエラザード チェリヴィダッケ(84?)

2015.07.27 (Mon)
チェリ1990?
チェリヴィダッケ/ミュンヘンフィル(84?、METEOR)は耽美の世界。
全曲で54分。他の演奏より10分長い。
「千夜一夜物語」というよりもオーケストラの音響美が延々と続く。
これぞチェリ末期の様式美。

この非正規盤は十分聴ける音質。EMI盤の発売前に取得のため正規盤は
保有しておらず完全に同じ演奏かは分からない。

冒頭の抑制されたブラスから隔絶している。どうして同じスコアから
このような演奏になるのだろうか?虚仮威しの音はどこにもない。
遅いのだが重いと表現するは憚れる。精妙なシルキーな音の綾を聴かせる。
こんな調子で全曲が貫かれる。
終曲も勢いに任せず個々の楽器を活かし鳴らす。

さてこの演奏の評価は難しい。
「超名演」として一時評判になったが、この曲の再現としてどうなのか。
聴いた後に感動を味わったかといえば疑問。
徹頭徹尾コントロールされた音響の長い旅路が終わった、という感じ。

録音はライブということ以外不詳。
響きから多分ミュンヘンのヘルクレスザールでの放送音源ではないか。
この手の盤としては極めて優秀な音質。
完全一発録りで楽章間の休憩もカットせずに収録。
自然な距離感、溶け合う音質。低域から高域までまろやかに再現。
AADだがEMIのチェリのシリーズと同等の音質を確保。
ホールトーンを一緒に収録してるので鮮明さはいまいちだが
この演奏に合致したスケール感。
デジタルではないのでヒスはないわけではないが低い。

11:56  15:41  11:58  14:13   計 53:48
演奏  耽   録音 88点

コメント

ありがとうございます。
チェリビダッケ&ミュンヘン・フィルのシェヘラザード?。SWR音源のDG盤は知っていましたがMPOの録音があったことに気づきませんでした。
「徹頭徹尾コントロールされた音響の長い旅路が終わった、という感じ。」これは面白い表現ですね。また中古を探して聞いてみます。いつもご紹介ありがとうございます。
北の火薬庫様
正規盤(1984年4月18日ヘルクレスザール)がEMIから出ていますが(現在は単売ではなく仏露BOXに含まれているのかもしれませんが)、これで満足してしまっているのでこちらは持っていません。
とにかくいつもながらの説得力はありますが、体調により感想が変わるかもしれません(笑)
入手後ご感想あればまたお教えください。

聞きました
RE!DISCOVER RED11にて同等と思われるものを中古で購入。

ん~~確かに「徹頭徹尾コントロールされた音響の長い旅路が終わった、という感じ。」ですね。聞き終わって「やっと終わった」とほっとする自分がいますね。ブル8リスボンライブのような。

これなら、バスチーユオケの煌めく音色にワクワクする音楽の方がいいかも?と思えてしまう。

貴重な音源の紹介ありがとうございます。
聞かれましたか
ブル8リスボンライヴ同様の感想ですね。
分かる気がいたします(笑)

チェリは晩年演奏が一層遅くなりましたが
経年劣化のユルフンではなく、そこにちゃんと
意志が投入されているところが凄いですね。
http://konserthusetplay.se/?m=IdYI3hLA844x2AIux_gniQ

を見て、自分が指揮してみたいやり方の若きマエストロを見ました。やっぱりシェヘラザードは自由でなくては?と思いました。
北の火薬庫様
聞いたこともない指揮者とオケのビデオを
よく発掘されましたね。
指揮者が本当に楽しそう!羨ましい限り!!
レイフ・セーゲルスタムのお弟子すじの方だそうですよ。師匠とは全く異なる雰囲気。
確かに、全く違いますね(笑)

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