クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

R=コルサコフ シェエラザード ムーティ(82)

2015.07.25 (Sat)
シェエラザード ムーティ
ムーティ/フィラデルフィア管弦楽団(82、EMI)は力で押し切る若武者。
メロディの歌わせ方など強引な感じもするがパワーがあるのは良いこと。
演出巧者とかいう雰囲気はなく単細胞的かもしれないが気持ちいい。

第1楽章「海とシンドバッドの舟」は分厚い音がゴーーっと押し寄せる。
トロンボーンが素晴らしく威圧感がある。
ヴァイオリンはコンマスのノーマン・キャロル。
音をオケにかぶせてきたり、崩し感を持たせた無頼派。

第2楽章「カレンダー王子の物語」辺りは雑な感じはあるが力はある。
精妙な美しさは期待できない。

終曲ではこのオケの弦の強圧が活躍。
特に低弦の刻みがこれほど聴こえてくる演奏はない。奔流感が出ている。
終結に向けての総力挙げたカロリーの高さは圧倒的だ。

録音はオールド・メッドでのセッション。EMI臭はあるが、平板ではなく
響きも適度に取り入れ力感がある音。低域の量感も良い。
活躍するブラス群をしっかりマイクを立てて捉えている。

10:04  12:36  10:20  12:14   計  45:14
演奏  A    録音 91点

コメント

ムーティ&フィラデルフィア管弦楽団は
ちょうど30年前の来日公演を聴きました。
チャイコフスキーの「第4」他でしたが
とにかく「よく鳴る」オケでした。
冗談抜きで3日くらい耳がキンキンしていました。
ムーティは今はシカゴ響ですか。
アメリカ受けする指揮者ということですね。
良くも悪くもこのコンビの面白さは80年代前半までかな。オーマンディ愛用の高級車をブイブイ乗り回すムーティ。オーマンディのレパートリーを次々と録れ始めた時期でしたから、余計に力が入ってるんでしょうね。
ムーティはいい演奏をしてきていますが
世評が一致するこれだ!という極めつけは
何かあるのでしょうか?
私は彼のチャイコフスキーの前半の交響曲など
結構好きです。
ムーティといえば、やはり歌謡性でしょうか。
フィルハーモニア管とのカルミナブラーナなんかはその魅力がとてもよく出ていると思います。
ただし録音がちょっと残念。EMIですからね。

チャイコの前半というのも、POですよね。
私も好きです。チャイコの体質によくあってると思います。
POとは相性が良かったんでしょうかね。

Riccardoさん
確かに!ムーティの「カルミナ・ブラーナ」いいですね。
打楽器群の容赦ない打ちおろしと劇的な展開があっぱれ。
これがあのフィルハーモニア管かと思う燃焼。
この頃に、このコンビで
「トゥーランドット」も録音してほしかった。

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