クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

モーツァルト ピアノ三重奏曲 全曲 ウィーン・ベートヴェン・トリオ(92)

2015.07.23 (Thu)
ピアノ三重奏ウィーンベートーベン
ウィーン・ベートーベン・トリオ(92、Camerata)はヴァイオリンに好みが分かれるかも。
左に位置するヴァイオリンの音が比較的大きな上に、音色がザクっとした感触を持つ。
スコアを見ているとこの曲はピアノ曲だと思えるが、この盤を聴くとヴァイオリンソナタだ。
そして、このヴァイオリンが実によく歌う。ズスケの生真面目とは違う。
これをウィーン風というのか?
そしてチェロも負けずに太い音を出す。
センターのピアノは自己主張をせずにむしろ周りを立てる。

各曲は颯爽としたテンポ感を持ちながら性格付けがはっきりしている。
若々しくメリハリがあり、老成感はない。この曲を演奏会で何度も取り上げて
いるようだが、まさに演奏会用のピアノ三重奏という感じ。
プロデューサーの井坂氏がノートに書いているが、この録音(89~92年)の
企画時ボザール・トリオ盤くらいしか世に出回っていなかったこの曲集の
「アンダー・レイテッド」感を少しでも払拭したいという気概も感じる。

ヴァイオリンを担当するのは1962年ウィーン生まれのマルクス・ヴォルフ。
ウィーン響やバイエルン歌劇場のコンマスを務めている。
そのためかこのトリオを引っ張っている。逞しいヴァイオリンだ。
ピアノは1955年ウィーン生まれの女流クリスティアーネ・カライェーバで
ソロ活動に加えウィーン音楽大学で教鞭をとる。
俺が俺がということなくコロコロ軽やか。お姉さんの余裕だ。
チェロのハワード・ペニーは1960年キャンベラ出身ながら
ウィーン音楽大学を卒業しウィーンを中心に活動している。
このトリオは、ウィーン音楽大学つながりで1981年に結成。
録音時30前後と皆若いが気心は知れている。

録音はウィーンのスタジオ・バウムガルテンでのセッション。
直接音主体で左右がオンマイクでピアノに少し距離を持たせている。
個人的には少しバランスに偏りがあると感じるがこれが
プロデューサーの意図なのだろう。ピアノの音が少しフォルテピアノっぽい。
Studio-Profile-1-edit.jpg

18:43  23:35  21:35  18:18  19:11  15:26   計 116:48
演奏  A   録音 91点

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