クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

モーツァルト ピアノ三重奏曲 第1番 アベッグ・トリオ(06)

2015.07.06 (Mon)
アヴェッグ
アベッグ・トリオ(06、TACET)はピリオド楽器による演奏。
この団体は1976年に結成され、1980年代にモーツァルトのピアノ三重奏曲全曲を
モダン楽器で録音しているが、この盤は2006年に1775年ザルツブルグ時代の
ディヴェルティメントKV254(ピアノトリオ第1番)だけを再録音して、
他に1764作(モーツァルト8歳!)のロンドンでのクラヴィアトリオKV10~15とを収めたもの。
Abegg-Titel-ensemble.jpg

時代楽器による演奏としてはピアノフォルテによるモーツァルティアンプレーヤーズの
CDを保有しているが、こちらはチェンバロ的なクラヴィアなので雰囲気がまた違う。
このCDのメインはkv10~15だが、そちらは私が他に保有するブラームス・トリオによる
演奏よりも活気があり聴かせる。

そして最後におかれたこの第1番もその流れで軽やかに舞う蝶のよう。
ここで気づくのはクラヴィアは音量が小さいのでこの曲はヴァイオリン・ソナタに聴こえる。
今のほとんどの演奏はピアノが主体なのだがそのバランスが違うのだ。
また、ヴィオロンチェロ(バプティスト・ソロモン1756)の逞しく図太い音が
印象をかなりかえることも分かる。
モーツァルトの頭の中ではこのように鳴っていたのが近いのかもしれない。
モダン楽器のピアノによる華やかな世界は魅力的なのだが、
確かにこのほうがトリオとしてバランスがとれているように感じる。
これは面白い発見だった。

録音はケルンのドイツ放送センデザールでのセッション。
響きは少なくこじんまりとした音だがヴァイオリンの音の伸びは艶やかで美しい。

第1番のみ 18:22
演奏  古A+    録音 91点

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