クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

モーツァルト ピアノ三重奏曲 第1、2、3番 ピリス・デュメイ・ワン(95)

2015.07.04 (Sat)
ピリスヂュメイワン
ピリス・デュメイ・ワン(95、DG)は流石としかいいようがない。
ピリスのキラキラ転がるピアノ、デュメイの表情豊かなヴァイオリン、
しっかりした存在感を見せるワンのチェロ。
名手が組むと隠れた小品であったこれらの曲がここまでスケールと
多彩さを持つのかと驚く。いわゆる家庭内音楽会という雰囲気ではなく
大会場でのコンサートに耐えうるような演奏。
ピアノの自由自在でャーミングな音に対するデュメイの積極果敢なアプローチは
丁々発止という感じでスリルと面白さ満載。
作品が想定する音楽を超えてくいるように感じる。
この演奏の贅沢な難点といえばまさにその点で、
あまりに雄弁(とくにヴァイオリン)ということだろうか。
とはいえ作曲時期が他の曲に比べて10年早い20歳の第1番など
この演奏では後期の曲に比し未熟に感じさせないというのも凄い。
それにしてもなぜピアノ三重奏の前半の3曲のみの録音なのだろうか?

録音は第3番が94年ミュンヘンの音楽院大ホール(Hochschule für Musik)、
Hochschule_fuer_Musik_und_Theater-1732.jpg
第1,2番が95年ベルリンのKonzertsaal Lankwitzでのセッション。
両会場ともに伸びやかで空間広く録った爽やかな音。
前者の方が僅かにクリアだが音の傾向を揃えてきているので
続けて聴いて違和感がない。
若干の距離を保ち音の溶け合いが夢見るように美しい。品のいい見事な雰囲気。

22:26  27:59  22:22   計 72:47
演奏  A+   録音 95点

コメント


管理者のみに表示

トラックバック