クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

モーツァルト ピアノ三重奏曲 全曲 ウィーン・シューベルト・トリオ(90)

2015.06.29 (Mon)
ウィーンシューベルトトリオ2
ウィーン・シューベルト・トリオ(90、EMI)は湧き立つ爽やかさ。
歌がある。気持ちが晴れ晴れする。
ずかずかと踏み込む無神経な音はなく
繊細に心に寄り添ってくれるので最高の癒し。

この団体は1985年から93年に活動した。
ウィーン・モーツァルト協会創立75周年に
優れた演奏者として選ばれその際に録音されたのがこの盤。
オーストリア国立銀行から貴重な楽器を貸与されており、
バイオリンは 1698年ストラディヴァリウス、チェロは1743年ガダニーニ。
そのせいなのか分からないが最初聴いたとき時から香り立つ弦の響きに魅せられる。
ピアノは軽やかで奥ゆかしいのもいい。
第1番など非常にフレッシュに活き活きと始まるが押しつけがましいところはない。
第4番のデリケートなメロディの扱いなど他では聞けない。
それぞれの楽器のバランスがよく、お互いを聴き対話している。
音像は、ヴァイオリンが左、ピアノが右、チェロが真ん中で楽しそう。
この演奏の愉悦感は気のあった仲間故の成果ではないか。

ヴァイオリンのボリス・クシュニールは1948年にキエフの音楽一家に生まれ
1982年オーストラリア市民権を得たのちソロ、室内楽の分野で活躍するとともに
ウィーンやグラーツの音楽大学で教鞭をとっている。
このトリオはこのクシュニール(↓写真中央)が中心のトリオなのだろうが
ピアノのシュースター(↓左)、Vcのホルンシュタインも魅力的であり、
全員の節度ある演奏態度が好ましい。
schuberttrio-abendessen.jpg

録音はオランダ・ハーレムのdoopsgezinde gemeente kerkでのセッション。
教会の空間を利用した素晴らしい雰囲気。
チェロの低音のキレの良さ、ヴァイオリンの高域の伸び、
ピアノの距離感など誠にセンスがいい。
doopsgezinde gemeente kerk

第1番から第6番
19:21  25:50  21:49  19:00  20:13  17:04   計 123:17
演奏  S    録音 94点

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