2015.06.28 (Sun)

ボザール・トリオ(67、PHILIPS)はかっちりしたホームコンサート。
気の合った仲間がお互いを尊重しながら真面目に演奏している。
遊びは少なく、速めのテンポでメリハリがある。
マイクが近いためBGMでゆったり聴くというより目覚めを促す。
ボザール・トリオは1955年にプレスラー(P)を中心にギレ(Vn)グリーンハウス(Vc)で
結成された三重奏団。世代交代をしながらプレスラーを軸として2008年まで活動した。
「ボザール」とはフランス語で「美しい芸術」という意味とのことだが、米国の団体。
ヴァイオリンが68年に交代しているので初期メンバー最終期の録音。

時に強めのアクセントを置いたりするが、
個人的にはもう少し力を抜いた柔らかい演奏が好き。
とはいえこの安定感は申し分ない。
録音場所は不明だがこじんまりした感じで響きは少ない。
前年にシューベルトのトリオをロンドンのアビーロードスタジオ録音しているから
そこかもしれない。家庭で聴くのと似たインティメートな雰囲気ではあるが
もう少し伸びのある音が好き。
ヴァイオリンがマイクに近いので生々しい。
60年代の室内楽録音は溶けあいよりも左右強調明晰型が多い気がする。
第1番から第6番
18:15 25:58 23:31 18:19 16:16 16:29 計 118:48
演奏 A- 録音 87点