クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

レスピーギ ローマの祭 デュトワ(82)

2015.06.16 (Tue)
デュトワ
デュトワ/モントリオール交響楽団(82、DECCA)はスマートの極致。
汗にまみれる演奏ではない。しかしここまでかっこよく鮮明にやられると文句は出ない。
迫力も十分なのにバランスがとれ破綻の気配を見せないのが憎らしいくらい。

第1曲「チルチェンセス」は残虐な音楽なはずが爽快。突き抜ける音響、明るい音。
ブラス群はブリリアント。

第2曲「50年祭」も明快すぎるくらい。雰囲気という点では今一つながら音が気持ちいい。
ピアノも含めてキラキラ転がる音は眩しい。

第3曲「10月祭」も弦の動きがここまで聴きとれる演奏も少ない。マンドリンも明快。
セレナーデにしてはウェットな情感は少ない。

終曲「主顕祭」も余裕で入る。テンポは最初は安定的で各楽器は慌てず騒がず。
終結に向けて快速なのだが整然と平気な顔してジャンジャンジャン。
悔しいけどこのバランス、完成度、そして録音センスには敬意を表さざるを得ない。

録音は聖エスターシュ教会でのセッション。
まさにDECCAによるいつものこのコンビの音。癖がなくややスリムだがすこぶる鮮明。
低域は締まりトランジェントが良い。混濁がまるでない。

4:38  7:06  7:51  5:16   計 24:51
演奏  爽A+    録音 93点

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