クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

レスピーギ ローマの祭 小澤征爾(77)

2015.06.14 (Sun)
小澤LP
小澤征爾/ボストン交響楽団(77,DG)はマッシブな迫力に満ちる。
シンフォニックで「これぞ管弦楽」を体感。
小澤の指揮は細心でありながらこのオケのパワーを余すところなく引き出す。
イタリアンな感じは薄いが日本とアメリカの良さを併せ持つ。
中間2曲も退屈させない工夫がある。
整然としたバランス感はデュトワ盤に似ているかもしてないがオケの底力はこちらが上。

第1曲「チルチェンセス」はいきなりオケとホールが一体となって鳴動する。
ホールは楽器だと感じる素晴らしい音響。しかも力感は凄いのに荒れた感がない。
終結のトゥッティも威力抜群。

第2曲「50年祭」は途中でテンポを速めたり緩めたり情感の揺れを演出している。

第3曲「10月祭」のワクワク感とロマンティックなムードが素晴らしい。
弦の表情の変化、金管・打楽器の浮沈。見事な知的コントロール。
大袈裟なところはないので一聴では小澤の木目細かさはわからないかも。

終曲「主顕祭」はめちゃくちゃ感はない。
見通しの良いオケがどんどんパワーを上げる。終結のリズムの行進は素晴らしい。
それにしてもボストンの打楽器群のリズム感と表情つけの巧さにはいつも感嘆する。

整然系の演奏としては最上の演奏、音響。

録音はボストン・シンフォニーホールでのセッション。
響きのいいホール全体を鳴らした名録音。アナログ末期の完成された音。
スケール感ありヌケがよく明晰さも合わせる。
低域も締まりながら良好でバスドラムは風圧を感じる。
boston-symphony-hall.jpg

4:29  6:37  7:38  5:12   計 23:56
演奏  S    録音 92点

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