クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

レスピーギ ローマの祭 バティス(91)

2015.06.13 (Sat)
バティス
バティス/ロイヤル・フィル(91、NAXOS)は巨大でおどろおどろしい。
細部は拘らずともかくウルサイ。ラテン感覚は横溢。

このCDはNAXOSがマイナー廉価盤で格下扱いされれていた頃登場し
世間をあっと言わせた(ちょい大袈裟)。
オケは有名なロイヤルフィルで、録音もちまちましていなくて
バティスの豪快な演奏が聴けたから。
特に「松」の「アッピア街道」は劈く轟音が爆演として有名になった。
(ヘッドフォンで聴くと耳が痛くなる)
では、「祭」は爆演かというとそうではなく、まっとうに荒っぽい。

第1曲「チルチェンシス」はじゃじゃ馬ロイヤルフィルがバティスのイケイケのノリで
開放する。銅鑼とバスドラが粉塵巻き上げる。
テンポを落としておどおどろしくブラスが登場。終結でも大見得切って次に。

第2曲「50年祭」は8分かける遅い展開。響きが多く騒然とした雰囲気が付きまとう。

第3曲「10月祭」は名手ジェフリー・ブライアントの突出した吹奏が楽しめる。

終曲「主顕祭」は低域が薄く遠いのが残念。
1:38で締めの太鼓が一拍早く入ってしまっていたりオケのアンサンブルは随所で
怪しいが力で押し切る。これはテンポ・ルバートを多用してカンツォーネを
歌いまくる指揮にも原因がある。
終結にかけては響きが多すぎ煙に巻かれたような騒音音響。
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録音はロンドンでのセッションだが会場は不明。『響きが豊かでスケールの大きな音。
細部のピックアップはそこそこだがNAXOSらしからぬ録音レヴェルだ』
と当時感心した記憶がある。
ただし、今聴き直すと金属系打楽器や金管が飛び出すのに対して
低域系パーカッションの厚みが薄いなど物足りない。
ピラミッド型でなくハイ上がりなのでやや煩いことも。「松」の方が不満が少ない。

4:51  8:00  7:05  5:20   計 25:16
演奏  騒A   録音 89点

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