クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

レスピーギ ローマの祭 サッカーニ(99)

2015.06.07 (Sun)
サッカーニ
サッカーニ/ブダペストフィル(99、BPOlive)は最後の1分を聴け!阿鼻叫喚。

リコ・サッカーニは1952年生まれの米国指揮者。
1996年から2005年までこのオケの音楽監督だった人。
在任中ライブを中心に「BPO LIVE」という自主製作盤を20枚以上つくっており
これもその1枚。
「BPO」というから最初はかの有名なベルリンにあるオケかと思ったが、違う。
歌劇場オケ特有の荒っぽさはあるが優秀。

第1曲「チルチェンセス」から指揮者は唸りティンパニが強打し金管も炸裂する。
煩いと感じる。

第2曲「50年祭」第3曲「10年祭」は力演だがやや単調。雰囲気がもう一つ。
この印象はこのコンビの「春の祭典」でも感じた。

終曲「主顕祭」は決死。冒頭からこれでもかとぱかりパワーが炸裂。
パーカッションが奥まって録音されているのが残念だがこちらもぶっ叩く。
指揮台を踏みならす音も聞えるがオケはしっかり揃う。
問題は3:50からだ。
CDの回転数が狂ったのではないかと思うほどテンポが上がる。
多分この部分の最速だ。
徐々に上がるというのでなくいきなりギアチェンジしたうえに、
更にアクセルを踏み込みクレッシェンドをかます。
ヴァイオリンはメロディを必死に歌うが、
打楽器群が縦の音で殴りこみ煽りまくる。しかもビシッと決まる。
この最後の大勝負をしたくてこの曲を演ったに違いない。
観客の怒涛の嬌声・拍手はわかる。

録音はハンガリー国立オペラハウスでのライブ収録。
1858年創設された由緒ある歌劇場でマーラーなどがここの音楽監督をしている。
観客が入っているため響きは抑えられ広大さはない。
ライブながら観客ノイズは少ない。低域の量感は少なく誇張のないフラットな真面目な音。
この曲ではもう少し迫真性、こけおどしが欲しいところ。収録レヴェルがやや低い。
ハンガリー国立歌劇場

4:24  6:29  7:33  5:10   計 23:36
演奏   驚   録音 90点

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