クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

レスピーギ ローマの祭 プレヴィターリ(59)

2015.06.02 (Tue)
プレヴィターリ
プレヴィターリ/ローマ聖チェチィーリア音楽院管弦楽団(59、RCA)は
ノスタルジック・イタリアン。
凄い迫力も洗練された技術もないが、良き歌の時代の楽しい音楽。

フェルナンド・プレヴィターリ(1907-85)はアドリア生まれの
チェリスト・指揮者・作曲家・音楽理論家。
カラヤンと同時代を生きたが残された録音は少ない。
多分大向こうを唸らせるような演奏でなかったので注目されなかった。
どちらかというとオペラ指揮者として引き立て役のイメージ。
この「祭」はとてもイタリアっぽい。ほのぼの感あり。
テンポは遅くないのだが聴感上は切迫感はないところが面白い。

第1曲「チルチェンセス」を聴くとどの独特な音色に気付く。
当時のローマのオケの天真爛漫とも言える明るさ。燦々と降り注ぐ陽光のもとで
細かいことを気にするなかれ。残虐な儀式とは違う。

第2曲「50年祭」も丁寧に描くが、なんとも言えないローカルなムード。
目をつむって聴くとエキゾチックなオペラ舞台の音楽のようにも聞える。

第3曲「10月祭」はこれまたリズムと歌を両立させたこの演奏の白眉。
オケが歌いまくる。

終曲「主顕祭」はこの指揮者なりに燃えている。
忙しない中でもラッパ、ホルンが歌心を忘れていないのは流石。
力まず楽しく。最後の1分は弦のノリノリぶりが痛快。

録音場所は不明のセッション収録。豊かな響きを纏っている。
収録レヴェルが低いのでボリュームコントロールを上げると目覚めてくる。
その分、ヒスは盛大に残るが低域から高域までしっかりで
ステレオを強調した左右はあるが潰れていない。
プレヴィターリ写真

4:42  6:53  7:00  5:16   計  23:51
演奏  地A    録音  86点

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