クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

レスピーギ ローマの祭 オーマンディ(60)

2015.06.01 (Mon)
オーマンディ祭sony
オーマンディ/フィラデルフィア管弦楽団(60、SONY)はミニ・ステレオ・トスカニーニ。
ステレオ最初期に三部作を録音したオーマンディ。
しかし、LPでは三部作を一枚に収録できないので「松」&「泉」のLPとは別に
「祭」はなんと「シベリウスの交響曲第7番」と併録。
ちょっとむちゃくちゃな組み合わせだ。

1931年、病気のトスカニーニの代役としてフィラデルフィアのオケの指揮台に立った
オーマンディ。尊敬するトスカニーニの名盤を手本としてテンポ感は似ている。
率直で切り詰められた音。流石にフィラデルフィアは巧く、間然とすることがない。
そして煌びやか。録音の奥行きのとり方もあるが弦を主体としている。

トスカニーニと違うのは「主顕祭」。
師匠の恐ろしいまでの呪縛的緊張感ではなく、もっと整然とした騒音がある。
ここら辺はオーマンディの中庸の音楽性。
フィラデルフィアの音は十分華やかなのだが没我の興奮はしない。
最後のたたみかける場面でもアッチェレをかけず、
また打楽器が遠景で、ドラが聞えないため物足りない。

録音はフィラデルフィア・アカデミーミュージックでのセッション。
「泉」は58年「松」は57年でブロードウッドホテルでの録音だったから、
三部作のうち「祭」だけ録音場所が違う。
CDで聴くだけだとこちらの方が金管・打楽器に距離感がありオフな音。
ややハイ上がりで低域は薄い。ヌケは悪くない。
ヒス感はあるがその分鮮度を保つ。
ヴァイオリンの音はややスリムでキンキンする傾向あり。

4:25  6:42  7:20  5:11   計 23:38
演奏  A-    録音 86点

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