クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ムソルグスキー 展覧会の絵 アシュケナージ(67)

2015.04.30 (Thu)
展覧会の絵アシュケナージ1967
アシュケナージ(67、DECCA)は結構突っ込む。
このピアニストはどちらかというとなんでもそつなくこなす優等生的な
イメージがあるが、30歳の時の彼は熱中している。
技巧は安定、そのうえで共感を盛る。90年代に台頭してくるような
デフォルメまではしないが、力感は彼らを上回る。
打楽器的にピアノを扱う場面もあり、金属的な音を出すことも厭わない。

ソ連から逃れてきて4年、郷土への思いを込めて洗練ではなく
土臭い迫力を持ち込もうとしたような音楽。
なお、アシュケナージは46歳の82年にピアノソロと
自身の編曲・指揮によるオケ版をデジタル録音している。

録音はキングスウェイホールでのセッション。
ここはロンドンの中心地ホルボーンにある。
ステレオ時代はDECCAやEMIの録音会場だったが
今は大改装されホテルになっている。
それほど広くなく残響は少ない。オケでは
ややデット気味になることもあるがピアノの再現では問題ない。
テープ収録なので微妙なワウを感じるし
最強音では余裕しゃくしゃくというわけにはいかない。
いかにもアナログ時代の優秀録音という風。
澄み切り感は少ないがどっしりしている。
(↓当時のこのホールでの録音風景。この演奏と関係はない)
kingsway.jpg
(↓今はホテルとなり、録音会場の面影はない)
キングスウェイホテル

34:22
演奏   A    録音  87点

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