クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ムソルグスキー 展覧会の絵 ホロヴィッツ(51)

2015.04.29 (Wed)
展覧会の絵ホロヴィッツ51
ホロヴィッツ(51、RCA)は豪快ヴィルトゥオーソ。
オケに対抗してピアノでここまでできると知らしめた歴史的な演奏。
ホロヴィッツがR=コルサコフ、ラヴェル版をもとに自分で編曲している。
ピアノで管弦楽版の迫力に肉薄する演奏としてはこれが一番。
ただ、最近の演奏はそもそもオケ版とは全く違うムソルグスキーへ原典回帰を
している。そうした意味ではこのような演奏スタイルは最早聴けなくなっている。

演奏は冒頭から激しい。デリケートさを犠牲にしても打鍵の強さを優先。
「ビドロ」など編曲も含めて相当な迫力。叩きつけるような音は鬼気迫る。
「サミュエレ」も怒っているよう。ミスタッチも気にしない。
それ以降もやや耳を塞ぎたくなるような荒々しさ。
「キエフの大門」などホロヴィッツが音を相当追加して厚みと迫力を演出する。
しかし持続音をトレモロを多用して乗り切ろうとするので、
逆にピアノという楽器の限界を感じてしまう。

私個人的には、「展覧会の絵」はピアノ曲として完成された
孤高の音楽であると認識するに至ったため、
オケ版を意識したこの演奏には違和感を感じる、
というのが正直な感想。

録音はカーネギー・ホールでのリサイタル・ライブ。
こここは大・室内楽・リサイタルホールとあるがこれはどこなのだろうか?
比較的音が明瞭で響きも大きくないので、
協奏曲などをやる大ホールではないかもしれない。
(しかし、人気アーティストなので大ホールかも)
当然モノラルだが、マイクが近いのかしっかり期待以上の音。
強音も割れることはない。
展覧会の絵ホロヴィッツカーネギー

29:16
演奏  豪    録音 72点

コメント


管理者のみに表示

トラックバック