クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ムソルグスキー 展覧会の絵 ムストネン(91)

2015.04.27 (Mon)
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ムストネン(91、DECCA)はさっぱり感。ザッハリヒとも言える表情とテンポ。
音は短く刈り込まれ、私情をはさまず端的に、時に激しく鳴らす。
音の間で意味を語ることをしない。よって演奏時間は短い。
アファナシエフやウゴルスキと同年の録音だが方向性が全く違うのが興味深い。

ムストネンは1967年ヘルシンキ生まれの作曲家・ピアニスト・指揮者。
この録音時24歳で若者らしいリズム感とテンポ感。自分の感じたまま弾いている。
無表情というわけではなく、曲ごとにしっかり。
しかしそれらがいずれも濃厚さや深遠さを向かない。
打鍵は総じて強く、ペダル使いも独自。
ピアニシモが少ないのでダイナミクスの幅は狭いといえる。
味わいに乏しいといえばそれまで。
しかし時に見せる現代音楽のようなキレキレの垂直な
音にははっとさせられる。

録音はロンドンのヘンリーウッドホールでのセッション。
落ち着いた音で素直。ホールの適度な大きさを感じる響き。
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31:42
演奏   直A    録音 91点

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