クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ムソルグスキー 展覧会の絵 ポゴレリッチ(95)

2015.04.20 (Mon)
ポゴレリチ
ポゴレリッチ(95,DG)は分裂した独白。
演奏時間はアファナシエフに次いで長いが方向性はかなり違う。
アファナシエフは表現主義的だったがポゴレリッチはむしろ自己との格闘。
ペダルを踏んでガンガン鳴らすことを良しとしない。
細身の音で弱音でのニュアンスがある。
だが一方攻めるときは攻める。

「サミュエル」などラヴェルで聴くと貧者がひねくれた感じだが
ピアノ版で聴くと弱者という感じが強い。
この演奏は「カタコンブ」以降が特に遅くなる。
「死者への話しかけ」は非常に遅いが美しさは絶品。ピアニッシモが素敵。
「バーバヤガ」も音が鎮まってから攻めてくる。
「キエフの大門」もガンガンたたきつけることはしない。
繊細さを合わせながら解決に至る。

録音はロンドン、ヘンリー・ウッド・ホールで低域がしっかりのピラミッド型。
響きは多すぎず美しい。

ポゴレリッチはこの録音のあとほどなく母親ほど歳の離れた妻に先立たれ
演奏ができなくなってしまう。その後復帰した後の演奏は知らない。
評判はまちまちのようだ。
1980年にセンセーショナルに出てきた彼も今や50代半ば。
聴きたいような・・・・。 
ポゴレリッチ2015

42:16
演奏  A    録音  93点

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