クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ムソルグスキー 展覧会の絵 キーシン(2001)

2015.04.13 (Mon)
展覧会の絵キーシン
キーシン(2001、RCA)は透明な気配が常にある。
必要な迫力は満たされているのだが、馬鹿力で押し通すのではない。
このときキーシン30歳。
この人の10代20代のころの才気渙発な演奏が印象的だったが、
ここでは更に次元の上がった展開を見せる。

プロムナードは早足だがそれぞれの曲の性格を明確に
かつ、繊細に描き分けてる。
表現の誇張感はなく、端正さをもつ。

この盤でなければ聴けない、という極端に印象的な場面はないものの、
技巧の完璧さと表現のレヴェルの高さはこのピアニストがやはり
徒者でないということを知らしめる。

録音はドイツ・フライブルグのSWRスタジオでのセッション。
スッと透明感ある音。強音でも全く破綻を見せない。響きは大きすぎず妥当。
併録のブゾーニ編曲のバッハ「トッカータ、アダージョとフーガBWV564」と
バラキエフ編曲のグリンカ「雲雀」もとても素敵。
独占リサイタル気分を満喫した一枚。

32:54
演奏   A+     録音 94点

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