クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ムソルグスキー 展覧会の絵 ブレイナー(2012)

2015.04.11 (Sat)
ブレイナー
ブレイナー/ニュージーランド交響楽団(2012、NAXOS)は
「編曲エンターテイメント」の謳い文句通り。『NAXOSの名物アレンジャーにより
サービス精神たっぷりのオーケストレーション』と帯にある。

編曲者兼指揮者のピーター・ブレイナーはスロヴァキアで生まれで
そこで音楽教育を受け、今はN.Y暮らし。
多彩な音楽家で180以上のCDを出し、TVでも名物ホストらしい。
「高尚な」クラッシック業界では弾き飛ばされているが、
エンターテイメント業界としては重宝な存在ということか。
Breiner.jpg

編曲の基本姿勢は、主旋律を明快に鳴らしながら、
適宜楽器をゴテゴテ加えていくというもの。メロディが常に流れるという
安心感はあるが、衣の厚さに辟易する人多数と思料。
そのまま映画音楽やゲームミュージックに転用できる雰囲気。
『ナニコレ珍百景』ではマキシムではなくこちらを使った方がゴージャス。

ではクラシック音楽的とは一体何なのか。
このCDを聴きながら考えた。
なぜこの演奏を聴くとクラシックっぽくなくポップス系に聞こえるのか。
演奏しているのはれっきとした交響楽団で特殊な楽器は使っていない。
いくつかの気づきがあった。
①管が主旋律を担当
②弦はトレモロや伴奏音型
③金管の出番を増強。壮大=ホルン、重厚=トロンボーンという単純厚塗り。
④ティンパニのロール&クレッシェンドを常套。
④キラキラ系パーカッションを随所で織り込む。
⑤説明調に音を付加し大きさを演出すべく引っ張る。
ゆえに演奏時間が40分を越える。
などなど。
「シェエラザード」も同じやり方でぴったりはまるはず。

録音はニュージーランド ウェリントン,マイケル・フォウラー・センター
でのセッション。音作りもポップス系のラウドネス型。
低域を分厚く、高域を輝かしく強調。
通常のクラシックのフラットのミキシングとやや変えている。

40:32
演奏  娯   録音 91点

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