クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ムソルグスキー 展覧会の絵 フェドセーエフ(76)

2015.04.01 (Wed)
展覧会の絵フェドセーエフ76(Victor盤 ヴェネチア盤→)展覧会の絵フェドセーエフヴェネチア
フェドセーエフ/モスクワ放送交響楽団(76、Victor)はロシア体臭。
オケ自体の音が野卑でラヴェル編曲を忘れさせてくれる。
フェドセーエフは適宜打楽器を追加して素朴な力を捻出。
この録音はメロディア原盤だが当方保有は日本Victorの国内盤と
ヴェネチアレーベルの輸入盤。後者は風呂場で聴いているような音で
正直閉口するが、前者はまともな音がしている。後者は聴いていて
ストレスを感じた。同じ演奏でもリマスターによってここまで違うと恐ろしい。
(各曲の表記のタイムもかなり違う。同じ演奏なのか??)

話は変わり、旧ソ連・ロシア系の指揮者は
ムソルグスキーのこの曲をレパートリーにしている。
当方保有盤では指揮者の生年順に
スヴェトラーノフ(1928年)
ロジェストヴェンスキー(1931年)
フェドセーエフ(1932年)
テミルカーノフ(1938年)
ヤンソンス(1943年)
ゲルギエフ(1953年)
クチャル(1960年)
ソヒエフ(1977年)
やはり、昔ながら爆演型ロシアンテイストはこの年代順かもしれない。
ゲルギエフも激しいが、計算された野性味だ。
そこに行くとスヴェトラノフには無茶苦茶がある。
フェドセーエフの立ち位置は中途にあるかもしれない。

録音場所は不明(音響からみるとモスクワ音楽院大ホール?)の
アナログ・セッション。響きは多いが鮮明。
ヴェネチア盤は響きが被り鋭い音楽が削がれ低域がもやもや。
本盤は音の潰れもほとんどなく明快に聞き取れる。

「プロローグ」のトランペットから懐かしい昔のソ連のオケの音。
その後も表現自体は抑制が効いたものだが、体臭はムンムン。
特に金管群は特徴的。
「ビドロ」はぶっとい音楽。低弦のゴリゴリと大太鼓のアクセント。
土の匂いがする。
「サミュエル」は区切りでパーカッションを追加しドシン。終結は原典型。
「リモージュの市」などを聴くと決して小回りの上手なオケではないと思う。
しかしその不器用さが面白い。
「カタコンブ」からは本領発揮でロシアン・ブラス全開。
切り立つ音にパーカッションを追加し火炎放射。
「バーバヤガ」も迫力はイマイチだが立ち上る体臭。
「キエフの大門」も演出はさほどないが、
欧米では聴けない今となっては懐かしい民族調の音楽が聴ける。

33:45
演奏  土 A    録音 86点

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