クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ムソルグスキー 展覧会の絵 ジュリーニ(90)

2015.03.20 (Fri)
展覧会の絵ジュリーに
ジュリーニ/ベルリンフィル(90、SONY)は枯れた展覧会。
75年の旧盤も暗かったが、こちらは更に贅肉がそぎ落とされている。
べたっと感があった前盤に比べるとその粘り気は消えて
骨がむき出しになってきている。

録音はベルリンイエスキリスト教会でセッション。
比較的スリムな音で直接音が主体。同じ場所でもより響きを取り入れた
カラヤン盤(66)と印象がかなり違う。
ややハイ上がりで澄んだ音だが量感が欲しくなる。

「プロムナード」のトランペットを聴いてベルリンの音だと思わなかった。
ハリのない洗練されない音。
「古城」の鄙びた音。この寂しい気配はなんだ。
サックスも最後は消え入りそうな弱音。
「ビドロ」も歩みは遅くないが全体が呻きのような音。
ユーフォニュウムがまた寂しげ。
「サミュエル」も弦とトランペットが痩せた音でギシギシ。
「バーバヤガ」では強靭な弦と対峙し勝手に飛び交う金管群が面白い。
テンポは遅く響きは全く洗練されない。
「キエフの大門」は低域成分が少ないのでどしッとした迫力がない。
バスドラが聞えない。金管は流石にベルリンだが。
6:29という遅いテンポ(シカゴ盤は5:44だった)をとる理由がよくわからない。
終結部へいく4:42からの弦の刻みはチェリビダッケ張りだが、
そこに至る音楽との整合がない。

36:17
演奏  骨B+    録音 88点

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