クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ムソルグスキー 展覧会の絵 カラヤン(66)

2015.03.13 (Fri)
展覧会の絵カラヤン1966
カラヤン/ベルリンフィル(66、DG)は粘性が高い。
意外なのは85年の再録音の方がすっきりしたテンポ。
60年代のカラヤンはまだ率直な音楽を作っていたという印象だが
この曲ではかなり独自、だと思う。

録音はベルリンイエスキリスト教会でのセッション。
漆黒の綺麗な残響がたなびく。
ベルリンフィルが野蛮ともいえる強音を出す時優しく包むのが
ある意味不思議なミスマッチ。
基本的に左右が広く新鮮で伸びのある音なので聴きやすい。
音の潰れなどもない。

「プロムナード」はのんびりとヴィブラートを効かせたトランペットが引率。
「小人」重厚かつねっとり。いきなりベルリンフィルの戦車型音射。
「第二のプロムナード」も非常に遅いテヌート。
「古城」はサックスをクローズアップしてたっぷり歌い聞かせる。
これはダニエル・デファイエか。
「第3のプロムナード」も歩いていると思えないような引きずる様なテンポ。
「ビドロ」も鬱蒼としたユーフォニウム・ソロから始まり昇り詰める。ずっと低重心。
「雛の踊り」「市場」も決して軽くない。
そうこうしているうちに「カタコンブ」の黒光りするベルリン・ブラス群の吹奏。
「バーバ・ヤガ」の強靭な弦を聴くとベルリンフィルだ、と感じる。
「キエフの大門」は6:45。なんとあのチェリビダッケを脅かす遅さ。
冒頭のファンファーレから間延びテンポなのに強烈な音。
放射している。
後半からの異常なテンポの中で持続されるクレッシェンドと強打される鐘!
音は全部粘着テヌート。終結の金管は強烈な音量。前列の木管奏者が可哀想だ。

35:56
演奏  粘A     録音 90点

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