クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ムソルグスキー 展覧会の絵 ロジェストヴェンスキー(83)

2015.03.11 (Wed)
ロジェストヴェンスキー
ロジェストヴェンスキー/ソビエト文化省交響楽団(83、Veheunr)は
ストコフスキー版をベースにしたロジェヴェン版というべきもの。
ストコフスキー盤では聞こえなかったような音が飛び出すので
この指揮者が加筆しているのではないだろうか。
そして演奏内容は凄い。期待通り。
クラシック勢の演奏で唯一エマーソン・レイク&パーマーのロック盤に
対抗できるのはこれくらいではないか。
ロジェヴェンは西側のオケとやるようになって妙に物分かりのいい巨匠風に
なってしまったが、ここでは破廉恥漢(失礼!!)がいる。
速いパッセージではオケがひっくり返るがお構いなし。
ストコフスキーが目指したロシアンテイストの復権を超越した。

前半はまだいい。
「古城」の鬱蒼とした中に緊迫した雰囲気。
「ビドロ」の重厚なテンポ(これはストコフスキー指示より相当遅い)。
トロンボーンの吹奏が圧政を示す。
しかし聴きものは後半。
特に「カタコンブ」「バーバ・ヤガ」「キエフの大門」のロシアンブラスの咆哮と
太鼓の大叩きは今では絶滅した音響。
お下劣でぺしゃんこなラッパの音は懐かしい。
ヴォリュームを上げ過ぎると単に騒音にしか聞こえなくなり
耳を塞ぎたくなるから要注意。
終結はジェット機が頭上10メートルを通過の阿鼻叫喚。
拍手はカットされているが多分、放心状態か耳鳴りでまばらだったはず。
guennadi-rojdestvenski_20150308114219269.jpg

録音はロシアでのライブ録音。
保有盤はメロディア原盤?のヴェネチア・レーベルによるリマスターで
巧く行っている。懸念された音のつぶれもなく
鮮明な音で非常に生々しいライブ感。
残響は少なく客席ノイズはそれなりに聞こえるが、よい音。

28:16
演奏   露   録音 87点

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