クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ムソルグスキー 展覧会の絵 マルケヴィッチ(53)

2015.03.05 (Thu)
展覧会の絵マルケヴィッチ
マルケヴィッチ/ベルリンフィル(53、DG)は暗く強い音の中に見せる温かさ。

録音はベルリンキリスト教会でのモノラル・セッション。
響きはステレオ時代のそれに比べると少ないが柔らかい美しさは感じる。
高域のくすみはやむないが低域は案外ある。モノクロトーン。
ラヴェルの華やかさは望むべくもないが、
この暗い音を受け入れれば、雰囲気ある音といえる。 

「プロムナード」はザッハリッヒ的なさっぱり小奇麗。速めのテンポで進む。
「小人」は荒々しくハード。
「古城」は寒々しい北海。アルトサックスの温もりが救い。
弦にもその温もりが最後には伝播する。
「第3のプロムナード」の吐き捨てるような音はケーゲルに通じる。
「チュイルリーの庭」ではテンポを揺らし愛らしい。
「ビドロ」では低弦の歩みをベースにほの暗く隆起する。
その後もほの暗さの中に強圧を垣間見る。
「バーバ・ヤガ」も鋭角的に迫る。縦のリズムが軍隊的。
「キエフの大門」は勢いがいい。動脈がドクドクする感覚がある。
鋭い眼光のマルケヴィッチの写真から連想される音楽だ。
マルケヴィッチ

30:45
演奏   (A)    録音 76点

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