クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ムソルグスキー 展覧会の絵 プレヴィン(85)

2015.03.04 (Wed)
プレヴィン
プレヴィン/ウィーンフィル(85、PHILIPS)はこのオケのこの曲初録音。
但し、出来栄えは今一歩。綺麗にまとまるが、中庸の域を出ない。
オケは綺麗なのだが、
ラヴェルの煌びやかさの再現という点では優位性は少ない。

録音は、ムジークフェラインザールでのライブ。
客席ノイズはないがマイクセッティングの制約された中でのマス型収録。
彫は深くないがウィーンの音をよくとらえた録音。
帯域的にはフラットで高域の冴えや低域の量感にはすこし欠ける。
パーカッション群がやや遠いのが残念。

「プロムナード」のトランペットソロは辛そう。
というかこの曲で時々登場する金管のソロは皆苦しそう。
これはやはりウィーン独自の古式ゆかしい金管の機能性の問題ではないか。
この録音はライブのためその不安定さが出ているように思う。
「古城」での弦の雰囲気は流石。
「リモージュの市場」などの速いパッセージは少し恐る恐る。
「カタコンブ」では低域の金管が強く深みに引きずりこむ。
「バーバ・ヤガ」はもっさり感。
「キエフの大門」はゆっくり進行。鐘の音が印象的。
クライマックスでも強奏させない。
うーん、物足りない。
終演後は拍手が収録されているが熱狂的なものではない。
これならばライブでなく、セッションで録ってほしかった。

33:24
演奏 A-    録音 88点

コメント

こんばんわ。
この盤、発売当時、VPOの初めての展覧会ということで話題になりましたよね。
でも聴いたことはありませんでした。プレヴィンとウィーンということで、何となく想像はつきましたから。まさに中庸という。

さてさて、この曲、ムソルグスキー作品としてのロシア的なアプローチの演奏も少数派ながらあると思います。
フェドセーエフなんて大好きなんですが、如何でしょうか。
メロディアの旧録はさすがに聴き難いですが、デジタルのビクター盤とキャニオン盤、どちらもドスの効いたロシアンな展覧会が聴けます。

失礼しました。
Riccardoさん
ありがとうございます。
同じウィーンフィルでもゲルギエフ盤は
全く違う音楽になっています。

フェドセーエフ盤、期待できそうですね。
聴いてみます。

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