クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ムソルグスキー 展覧会の絵 ショルティ(80)

2015.03.03 (Tue)
ショルティ
ショルティ/シカゴ交響楽団(80、DECCA)は容赦ない軍隊を想起。
感情移入はなく録音も含め徹頭徹尾鳴らしきる。
強力で整然とした音は恐怖すら感じる。
シカゴ響の技術は凄いが精緻精妙というのとは少し違う。
ここに聞く録音もミスや不揃いはあるのだが、漲る自信が聴く者を金縛りにする。
しかし、これは心を動かされるのとは違う。

録音はシカゴのメディナ・テンプルでのデジタル・セッション。
間接音は直接音を邪魔しない範囲で収録。
マルチマイクでくっきりどの音も漏らすまいとするデッカの姿勢がにじみ出る。
広いDレンジ、どの楽器もピントがシャープ。
バスドラムがスリム過ぎるのが残念だが演奏会では聴けない録音芸術。

「プロムナード」からどうだと言わんばかりの押し出しの強い音群。
デュナミークはffとppの間をデジタル的に行き来する。
スコアを整然と鳴らし全く間然するところがない。
「ビドロ」の更新は弱者のそれではなく非情な行進。
「サミュエル」の弦は強圧。「カタコンブ」の金管は強すぎる。
「バーバ・ヤガ」はトランジェントの効いたティンパニと獰猛な楽器群が襲いかかる。
「キエフの大門」はゆったりしたテンポ。保有盤の中ではチェリに次ぐぐらいの遅さ。
但し、チェリのような演出はないのでドラマティックではない。
率直に行きました、という感じ。低域の量感がイマイチということもありあっさり感。

33:34
演奏  強A    録音 92点

コメント

No title
とても懐かしい録音ですね。
シカゴ交響楽団のパワー全開って感じで聴いていて気持ちいい。
自分が持っていたCDは組み合わせがバルトークの管弦楽のための協奏曲でした。
これもショルティとシカゴ交響楽団のパワーには圧倒されます。
No title
ヨシ様
シカゴ響、ライナー時代も黄金期でしょうがやはりショルティ&DECCAは敵なしでしたね。
No title
「強力で整然とした音は恐怖すら感じる。シカゴ響の技術は凄いが精緻精妙というのとは少し違う。ここに聞く録音もミスや不揃いはあるのだが、漲る自信が聴く者を金縛りにする。しかし、これは心を動かされるのとは違う。」
とは絶妙の表現ですね。私はアメリカの料理番組を思い浮かべます。これでもかこれもか!の連続。ヨーロッパ時代のショルティではありません。お金って怖いと思わせる時代だったと思います。
No title
北の火薬庫さま
アメリカの料理番組❗
これもまた絶妙な例えですね。
物量尽きることなく投下した
時代ですね。

管理者のみに表示

トラックバック