クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ムソルグスキー 展覧会の絵 クリヴィヌ(93)

2015.02.27 (Fri)
展覧会の絵クリヴィヌ
クリヴィヌ/国立リヨン管弦楽団(93、DENON)は思いもよらぬ快演。
ほとんど注目されないコンビの演奏で、全くこちらも期待していなかった。
(廉価盤だからまあいいかという気持ちで購入)

しかしながらこの多彩な表現力には舌を巻く。
”ラヴェルの”「展覧会の絵」って面白いじゃない!と思わせる。
オケの名技で圧倒するのではなく、千変万化で楽しませる。
こんなCDが発掘できるから止められない。困ったものだ。

録音はリヨンのオーディトリウム・モーリス・ラヴェルという場所でのセッション。
響きのいい空間でブラスセクションのヌケも抜群。
基本的に明るい音だが平板でなく立体感もある。
Orgue_Auditorium_de_Lyon_11.jpg

「プロムナード」は艶やかに綺麗。
「小人」に入ると思いのほか荒々しい。力感が凄く弦が獰猛。予想外。
「第2プロムナード」のまろやかな管の音にほっと一息。
「古城」は美しくムーディだがそこにほんのり情感が乗っているとこがいい。
アルト・サックスのくすんだ音が効果的。
「第3のプロムナード」は少し勇ましい。変化をつけて気分を変える。
「チュイルリーの庭」では緩急の付け方が実に巧妙。
「ビドロ」は打って変わってひしひしと巨大に迫る。小太鼓のクレッシェンド!!
「殻をつけた雛」と「サムエル」の弦の表情の変転はいかばかりか。
「カタコンブ」のブラスの圧力咆哮には驚く。
「死者」の静謐から「ババ・ヤーガ」の怒涛の嵐の対比も強烈。
演奏のダイナミックレンジがとにかく目茶目茶広い。
「キエフの大門」も静と動のコントラストが素晴らしい。
鎮まった時に絶妙な表情を持つので単調さが全くない。最後はじっくり壮麗。
感動した。
実演で聴いたら絶対大ブラヴォーだ。
(来日時の演奏は聴けてないが素晴らしかったとのこと)

33:43
演奏   S   録音  92点

コメント


管理者のみに表示

トラックバック