クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ムソルグスキー 展覧会の絵 インバル(87)

2015.02.28 (Sat)
ラヴェルインバル
インバル/フランス国立管弦楽団(87、DENON)は軽く明るく少し変。
基本はむき出しの録音にストレートな解釈。それ自体は悪くない。
しかし、オケの響きもフランスらしく雑然としたうえに指揮者の声が楽器化。

「ビドロ」の盛り上がりなど、本来はパワーがないのに無理やり
力んでいる風でもあり面白い。ティンパニが粗野。
「チュイルリーの庭」では指揮者が子供役になってトゥトゥトゥトゥと歌っている.。
「リモージュの市場」ウッウッという掛け声が始終聴こえる。
どうもこの指揮者は速いリズミックなフレーズになるとかなり乗ってくるタイプだ。
「ババ・ヤーガ」など残響のない中荒れた音で迫るのが独特。
学生オケが体育館でがんばっている感じ。
「キエフの大門」も非力で洗練されない。各楽器がバラバラに鳴りまくる。
ティンパニのロール追加まで飛び出し珍プレーの連続。

録音はフランス放送104スタジオでのセッション。
デットで残響がほとんどなく響きがすぐ減衰するので誤魔化しが効かない。
取り繕いようがない。
帯域はフラットで誇張ないが、音色的な艶もなくのっぺりした感じ。
色彩感あるこの曲を白黒で見ている感じ。量感は少なく全般的に軽い。

なお、この絵柄のジャケットのCDには
ドビュッシーのスティリー風のタランテラ+サラバンドのラヴェル編曲版が
併録されていて貴重。

32:37
演奏   変   録音 88点

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