クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ムソルグスキー 展覧会の絵 オーマンディ(66)

2015.03.01 (Sun)
オーマンディ66②
オーマンディ/フィラデルフィア管弦楽団(66、SONY)はこのコンビらしい。
華やかなフィラデルフィア・サウンドと言われるがその言葉通り。
難しいことを考えずによき時代に浸ればよい。
なお、オーマンディには1937年に既に「展覧会の絵」の録音があるが
それは先代ストコフスキー版ではなく、カイエ版だった。
その後の53年、58年、66年(本盤)、73年、78年録音は
全てラヴェル版だが楽器の増強をしていたり独自の味付け。
(多分この曲の最多録音指揮者ではないか)

録音はフィラデルフィア・タウンホールでのセッション。
広い空間を感じさせ残響の長い録音。但しマルチマイクで明晰さは確保。
低域はやや弱い。ヒスは少し残る。

「プロムナード」の楽天的で押し出しの強いトランペットは、いかにも。
その後も明るくメリハリの強い音楽が続く。
デジタル時代だとここまでくっきり隈取りをしなくとも繊細な再現が可能だが、
この頃のステレオを考えるとこうした強弱の明解な再現が効果的だったのかも。
「ビドロ」などは重さを回避すべく保有盤最速レベルの爽快なテンポで進む。
「カタコンブ」のブラスセクションの煌びやかさは特筆。
「バーバヤーガ」は若干遅めのテンポをとりながら「キエフの大門」に突入。
輝かしく鐘が打ち鳴らされティンパニがスコアにないトレモロ・クレッシェンド。
粘りは少なく誠に壮麗な結びだ。

31:07
演奏  A    録音 88点

コメント


管理者のみに表示

トラックバック