クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ムソルグスキー 展覧会の絵 バーンスタイン(58)

2015.02.21 (Sat)
バーンスタインCD(←CD LP→)バーンスタイン
バーンスタイン/ニューヨークフィル(58、SONY)はバーンスタイン唯一の展覧会の絵。
録音活動最初期にこの曲をいれたっきり再録音していない。
バーンスタインの師であるクーセヴィッキーが初演したこのラヴェル編の「展覧会の絵」。
敬意を表して録音したということか。
しかし、全体に雑然とした感じで、前年に録音していたライナー/シカゴ響に
オケの技量とともにスタイリッシュさで劣る。

録音はブルックリンのセントジョージホテル。ホテルといいながら意外にスケール感ある音場。
ステレオ初期にも関わらず鮮明で量感やDレンジも不足ない優秀録音。
左右に大きく広がる。リマスターでもヒスは残る。
コロンビア時代のこのコンビの録音のクオリティは年代ではなく
会場によって大きく左右されている。

「プロムナード」のトランペットはオヤッと思うほど野暮ったい。
ヴィブラートつきで何か不安定。下手ウマなのだろうが、今はこうした吹き方をしない。
「小人」はニューヨーク自慢の低弦が唸る。遅いテンポで重たげな音響。
その後もなんとなくのっぺり感と垢ぬけない演奏となる。
この頃のバーンスタインにしては生気に欠ける。
「殻をつけた雛の踊り」あたりから元気が出る。ユーモラスなディズニー音楽の後
「サミュエルゴルデンベルグ・・」の陰鬱な表情が積極的。
「カタコンブ」からは濃厚なロシア的荒々しさが増す。
粘るテンポで強力なブラスセクションが吠える。
「バーバヤーガ」「キエフの大門」へは重量級の演奏が繰り広げられるが
バーンスタインならではもっと突っ込めるはず。
アンサンブルのラフさはともかく不完全燃焼の感がある。

33:11
演奏 A-    録音 88点

コメント

これは残念
こんにちは。
今年もありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。

「春の祭典」の超名演と同じ年の収録ながら、これは物足りませんね。
これはというセールス・ポイントが見当たらず・・・
やはり曲に思い入れが無かったのでしょうか?
この曲はアンサンブルが粗いと辛いです。
影の王子様
ご丁寧にありがとうございます。
来年もよろしくお願いいたします。

さて、バーンスタイン。
勢いで雑な演奏もあるのがいかにも
バーンスタインですね。
オーケストラビルダーとは違い
好きなことをやり散らかしすことができる、
これも才能ですね。

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