クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ラヴェル ラ・ヴァルス デュトワ(80)

2015.01.29 (Thu)
デュトワ
デュトワ/モントリオール交響楽団(80、DECCA)は
スタイリッシュなのに迫力満点。
録音の威力が大きいが演奏も積極性があっていい。
癖のある表現はないがこの曲の持つ緊迫感の表出が凄い。
またラヴェルのキラキラした管弦楽の面白さを一番堪能できる。
私は正直言ってデュトワと相性がいいとは言えないが
この演奏は素晴らしいというしかない。

録音は聖ユスターシュ教会でのセッションで見事。流石、DECCA。
メータような強調感はないがどこまでも澄みきり、
超ワイドレンジでピントがしっかり決まっている。

演奏は冒頭から鮮明な録音もあり各楽器がよく聴こえ、
こんな所で大太鼓が入っていたのかなど気づかされる。
混沌からワルツが生まれるというより、細胞活動の成果と感じられる。
「ワルツ」に入ってからも速めのテンポながら精緻な音楽を展開し
ラヴェルの仕掛けが次々に切りだされる。
また、表情は粒立ちいきいきしている。
「栄光と崩壊」に一気になだれ込むが
直線的な進行の中にも楔を打ちながら辛口感を出す。
終結は怒涛の勢いで豪快だが一糸乱れないところが恐ろしさを演出。

12:10
演奏  S    録音 95点

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