クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ラヴェル ラ・ヴァルス マゼール(81)

2015.01.25 (Sun)
マゼールフランス
マゼール/フランス国立管弦楽団(81,SONY)はマゼール「として」はスッキリ系。
彼の第2期から第3期への過渡期ともいえる音楽作り。
ヨーロッパの輝きが完熟し世紀末的崩壊を見せるという展開のように
最初はさっぱり徐々に濃密そして崩壊だ。全てが知的に整理されているが、
そこはフランスのオケで崩しが入る。これがクリーヴランドだったら
もっとさっぱりした音楽が出来上がっただろう。
えげつなさは少ないが、名演と言えるのではないか。

録音はパリ、フランス国立放送局スタジオでのデジタルセッション。
このホールも低域の締まりがもう一つだがEMI71年盤に比べると鮮明。
トーンに清涼感があるのはSONYらしい。Dレンジも広く問題はない。

演奏は曖昧さを排して明解な展開を見せる。
ワルツの三拍子はあまり崩しを見せない。
71年盤で萌芽を見せ96年盤で変態的になる1:59からのヴァイオリンの
甘美なメロディの提示における溜めはここでは控えられている。
「ワルツ」の進行も大袈裟ではないが、徐々にロマン的要素を滲ませていく。
「栄光と崩壊」はマゼール色がほどほどに出て悶えるが音楽にあっている。

12:56
演奏     A    録音 91点

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