クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ラヴェル ラ・ヴァルス P・ヤルヴィ(03)

2015.01.18 (Sun)
p・ヤルヴィ
P・ヤルヴィ/シンシナティ交響楽団(03、TELARC)はお洒落。洗練の極致。
例によってぼんやり聴いていると何も分からないのだが、
ヘッドフォンで集中して聴くとあちこちに仕掛けが見える。
それが下品にならない。P・ヤルヴィのセンスの良さに感心することしきり。

録音は、オハイオ州シンシナティ・ミュージック・ホールでのセッション。
素晴らしい外観と音響をもつ。
cincinnati-music-hall.jpg     Cincinnati_Pops_at_Music_Hall_.jpg
流石テラークで、量感を持ち決して棘のある音は出さないが、
メリハリもしっかりつけている。
デリケートな表現を持ちこむP・ヤルヴィを生かした。

「ワルツの誕生」は低域の蠢きの中、
速めのテンポでスマートに立ち上がる。
いかにも颯爽とやってきた感じで洗練されたムード。
弦のワンフレーズでパフュームを振りまく。
「ワルツ」もオーバーな表情はないが決して淡泊でない。
微妙なニュアンスを込める。ゾクゾクする美しさ。
金管を少し浮き上がらせ照明を明るくしたり実に見事。
「栄光と崩壊」についてもオケのさばきに脱帽。
弦・金管・打に至るまで細心の注意がはらわれる。
不満があるとすると速めのテンポで追い込んでいくのだが
全てがバランスよすぎで破綻を感じさせないことくらい。

このCD、「ダフニスとクロエ第2組曲」「亡き王女のパヴァーヌ」
「マ・メール・ロア」「ボレロ」が併録。
全体的に速めのテンポの中にニュアンスを偲ばせた洒脱な名演。
この盤を聴いてパリ管はP・ヤルヴィを音楽監督に招聘しようとしたのでは
ないかとすら思える。
しかし、パリ管でここまでの精度の高さが保てるかは分からないが。

11:32
演奏  洗A+    録音 95点

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