クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ラヴェル ラ・ヴァルス プレヴィン(85)

2015.01.14 (Wed)
プレヴィン
プレヴィン/ウィーンフィル(85、PHILIPS)はウィンナ・ワルツそのもの。
ウィーンへの憧れが発想の動機であったこの曲だが、
ここでは憧れではなく本場物になっている。
但し、その分この曲が持っている毒や狂気が薄められた。
プレヴィンはケレン味なくほとんどウィーンに任せている。
その意味では同じオケでも徹底的にいじくったマゼールとは好対照。

録音は ウィーン、ムジークフェラインザールでのライブで拍手も収録。
フィリップスらしい少しヴェールの被った優雅な音。
各楽器の近接感はなく分離もイマイチだが、ライブということもあり
同じ場所で録音されたマゼール盤よりも残響はうまく吸収されている。

「ワルツの誕生」は比較的スマート。ドロドロの強調はない。
遠景ながら舞踏会が見えてくると、まだもどかしいがほんとに美しい。
「ワルツ」に入ると本物のワルツだ。
微妙なしゃくりあげ。6:35からの弦楽のソロは蕩けそう。
「ワルツの栄光と崩壊」も実に安定している。
最後の最後までデカダンスや崩壊の予兆もなく突然終わる。

13:02
演奏  A   録音 92点

コメント


管理者のみに表示

トラックバック