クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ラヴェル ラ・ヴァルス アバド(81)

2015.01.11 (Sun)
アバド
アバド/ロンドン交響楽団(81、DG)は新品のシャツのようなパリッと感。
アバドはこのころロンドン響とラヴェルの主要曲をいれているが、
このコンビの相性の良さを物語るような演奏だ。
決してフランス的ではないが、スカッと気持ちがいい。
一番のノリはあの嬌声つきの「ボレロ」だが、
「ラ・ヴァルス」も興奮はそこそこだが爽快な演奏だ。

録音はキングスウェイホールでのセッション。自然で広いDレンジ。
低域誇張はなく高域が鋭角気味。スリムな締まった音はアバドにあっている。
ホールトーンは多くない。

「ワルツの誕生」はロンドン響から図太い音を出させながらも洗練。
ワルツが明確になってくるとしなやかで強靭な響きになる。
大太鼓の一撃以降シャンデリアが全灯するとトランペットがしゃきっと感を演出。
各楽器が明晰でこのころのアバドらしい。
「ワルツ」でしゃくりあげに弾みをつけるのもこの頃のアバド。
ポルタメントはややぎこちないがそこはロンドン響。
チューバも含め曖昧さのない明確さを保つ。
直線的に「崩壊」に突き進む。

12:25
演奏  A   録音 90点

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