クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ラヴェル ラ・ヴァルス クリュイタンス(61)

2015.01.10 (Sat)
クリュイタンス
クリュイタンス/パリ音楽院管弦楽団(61、EMI)は埃の舞う中での眩しさ。
クリュイタンスはデカダンやノスタルジ的な雰囲気にあまり拘泥しないで
速めのテンポで仕上げる。ただ、響きの華やぎは隠しようがない。

録音はパリ・ワグラムらしい独特の明るく軽い音。
高域に独特の金属臭があり、響きに埃っぽさがある。Dレンジはほどほど。
左右の分離はしっかりしており、エイビーロードのような詰まりはない。

「ワルツの誕生」の冒頭は結構オドロオドロしく低弦がうなる。
いかにもフランスのオケの独自の音色が重なる。
大太鼓の一撃以降の「ワルツ」ではぱっと眩しく明るくなり速めのテンポで踊る。
三拍子に妙な癖はない。ポルタメントもほどほどで
ここら辺の抑制はクリュイタンスらしい。
また、華やいだ乾いた響きが何ともパリ管だ。
6分頃からは溜めやむせぶソロパーツで歌うがそれでもどくならない。
濃厚さは少なくあくまで煌びやかに。「再現部」では一層明るさを増す。
「ワルツの崩壊」ではほんとにオケが揃わなくなっている。
これがパリ管だ。

このコンビのラヴェルは昔から無敵の名盤とされてきたが、
この言いようののない音の香りはもはや独特というしかない。

11:43
演奏  A    録音 87点

コメント


管理者のみに表示

トラックバック