クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

モーツァルト 交響曲第29番 リンデン(02)

2014.12.31 (Wed)
リンデン
リンデン/アムステルダム・モーツァルト・アカデミー(02、Brilliant Classics)は
鄙た独自の世界。
オランダ系の古楽団体は英国系に比べて落ち着いた木質感があるような気がする。
また「古楽器演奏は溢れているのでなにか独自性を出さなければ…」という気負いが
ないのがいい。小編成ピリオド演奏の醍醐味を味あわせてくれる。
響きは透明感があり数ある古楽演奏の中でも最も室内楽的。
29番あたりはこのような音が正統なのではないかと感じてくる。
反復完全履行で31分かかるが、だれたところはない。

録音はユトレヒトのマリア・ミノールという古い教会(現在はカフェ)でのセッション。
綺麗な響きがする。ありがちな響き過多はなく明晰さと温もりを備えたいい音。
Maria Minor Utrecht

第1楽章冒頭、雅な音が聴こえてくると250年前にタイムスリップしたか
のように部屋の空気感が変わる。自分が存在する前の音楽なのだが懐かしい。
一弦一弦が聴こえるような清々しい音に心が洗われる、癒される。

第2楽章は弱音器つきの掠れた弦の音色に木管が美しくからむ。
通常の大編成オケに比べ弦のプルトが少ない分木管が浮かび上がるのが
古楽演奏の特色。このオーボエのまろやかな音がいい。
また、楽器の音が少ない分この教会の空気感がアドバンテージ。
何とものどかな気分で癒してくれる。

第3楽章デュナミークが適切で弦と管の呼応が愉しい。

終楽章も弦の動きが明快に録られておりそれが動感につながる。
いい響きに浸れて爽やかな気分になった。

リンデンとこの古楽団体はモーツアルトの交響曲全集を作っているが
初期・中期は特に素晴らしい。

10:24 10:19 3:09 7:14 計 31:06
演奏  鄙S    録音 95点

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