クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

モーツァルト 交響曲第29番 ホグウッド(79)

2014.12.18 (Thu)
ホグウッド
ホグウッド/エンシェント室内管弦楽団(79、DECCA)はピュアの説得力。
古楽器によるモーツァルトの十字軍。しかし肩に力が入ることなく端正かつ均衡感。
そして純水のような抜群の透明感は発売当時、分厚い響きに慣れていた聴き手に衝撃。
そして今聴いてもその普遍性の高さから色褪せることが全くない。

録音はロンドンでアナログ末期のセッション録音。
大変鮮度が高い分、ハイトーンの強奏では弦が鋭くなる。混濁はない。
収録場所は不明ながら残響は適度で、大きなホールという感じではない。

第1楽章は反復するので9分半かけるがテンポはこれ以上ないくらい
妥当性がある。ロマンティックに溺れず凛としてインテンポで進む。
両翼配置の掛け合いも明快。一聴して冷気に包まれた心地よさ。

第2楽章は緊張感を開放して心地よいアンダンテ。
ガット弦のしなりの効いた雅の世界。リピートを完全履行で保有盤最長。
前楽章のクールさと対比したリリシズムを感じる。

第3楽章のメヌエットはエッジの効いたリズム。
唐突に終わる雰囲気も面白い。

終楽章は溌剌と優しさ。最後まできっちりした背筋の伸びた音楽は気持ちいい。

9:35  10:30  3:53  6:53   計 30:51
演奏  鮮A+    録音 89点

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