クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

モーツァルト 交響曲第29番 カラヤン(65)

2014.12.13 (Sat)
カラヤン29番
カラヤン/ベルリンフィル(65、DG)は流麗で颯爽。
カラヤンが別荘を保有した避暑地サンモリッツで8月に収録されたこの録音は、
当時のこのコンビの音がするが、どこか気楽な雰囲気がある。
アンサンブルだってよく聞くと突き詰めたものではない。
しかし適度の抜き加減がこの曲ではプラス。

録音はサンモリッツ、ヴィクトリアホール(といっても同名ホテルのホール)でクールで
美しい響きを伴っておりカラヤン好み。64年から72年までカラヤンはここに避暑を兼ねて
ベルリンのメンバーを呼んで小規模の曲の演奏会を行いセッション録音もした。
サンモリッツ市からはこうした音楽活動を条件に土地を提供されていたようだ。
ともかく、抜群の環境で避暑と仕事をする幸せな時代の記録。
サンモリッツ  4163402_9_y.jpg

第1楽章は速めのテンポで颯爽といく。スタイリッシュではあるがレガート奏法で
角は立たない。流麗でどこか華やかな雰囲気は気持ちがいい。

第2楽章はシルキートーンの弦に時折絡むコッホのオーボエが美しい。

第3楽章はおっとりしたムードの中でヴァイオリンがフレーズの結部を
楷書で締めくくる。中間部は美麗。

終楽章は一転快速。保有盤最速。前楽章が平均より遅いため、いきなり加速した感じ。
自家用ジェットを自分で操るカラヤンのスピード感が出ている。
弦が疾走する中オーボエのオブリガート持続音がいい。
18歳の少年が書いたこの交響曲、物分かりのいい演奏ばかりでは嘘っぽい。
青春の躍動、迸りが感じられるこの演奏は好きだ。

7:06  5:59  4:06  4:08   計 21:19
演奏  S   録音 90点

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