クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

モーツァルト ピアノ・ソナタ第15(16)番 K.545 ラローチャ(90)

2014.11.24 (Mon)
ラローチャ全集
ラローチャ(90、RCA)はどこまでも透明。
ラローチャ2回目の録音は67歳時だが、決して大家然としていない。
粒立ちはよく脚色はなく、それでいてほんのり香る。
学習用に作られたというこの曲はシンプルゆえに恐ろしい。
ラローチャはピリスのように表現を意識させないところがいい。
誠に気持ちのいい演奏。

録音はNYのBMGスタジオでスタインウェイを用いて行われている。
広くない場所で近すぎずセンスの良い録音。

第1楽章真っ白い部屋でピアノを聴いているような清潔感。
流れるテンポ、淀みない。表情は淡白だが香る。
フォルテもコントロールされていて神経に触らない。

第2楽章は符点を少し効かせて進行。
転調すると青空がさっと曇る、その瞬間に躊躇う表情。
しかし全てが自然な中で行われるので
ほとんど無意識の中で印象をつける。なんという技なのか。

終楽章は何事のなかったように弾み終わる。
あの一瞬の曇り空は幻影だった。

3:04  6:00  1:31  計 10:35
演奏  A+   録音 91点

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