クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

R・シュトラウス オーボエ協奏曲 宮本文昭(99)

2014.11.10 (Mon)
Rシュトラウスオーボエ協奏曲小澤宮本
宮本文昭(Ob)/小澤征爾/水戸室内管弦楽団(99、SONY)は
光沢のあるビロード。
囁くような小さめのオケの中でオーボエが歌う雰囲気はいい。
宮本は技巧はもとより、高域における独特の色気が身上。
細身でスマートな音色は都会的であるが、
この曲のアンダンテの美麗は白眉。
宮本のフージョン系のアルバム「Nepenthe」や「BLUE VOICES」など
好きで良く聴いたが、あの洗練された大人の雰囲気に通じる。
ニペンシ    ブルーヴォイス

柑橘系の爽やかさというより少しムスク系のフレグランスを想起。
オケは室内楽的な雰囲気で全てにおいて無色無臭。

録音は水戸芸術館コンサートホールATMでのセッション。
オーボエが突出するわけでなくオケも遠くない。
大きく展開せずにこの曲にフィットした音場。
低弦にもう少し締まりがある方が好きだが。

第1楽章出だし、オヤッと思う。オーボエの節回しが独特。
何度も演奏したであろうこの曲が完全に手のうちにある。
明快であるが一本調子ではない。

第2楽章はぐっとテンポを落とす。
宮本の艶のある女性的ともいえる歌、というかとても色っぽい
話しかけはぞくっとする。この楽章の美しさは数ある演奏の中でも出色。
カデンツァも技巧をひけらかすことなく、夜の雰囲気をもたらす。

終楽章は軽やかな技巧が冴える。オケもしっかり。
宮本のヴィブラートのセンスがいいと感じる。
この演奏の好悪は宮本の少しもってまわった独自の表情を受け入れられるか、
だろうが、抜群の腕には舌を巻かざるを得ないだろう。

8:35  9:24  7:34   計 25:33
演奏  艶A+    録音 92点

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