クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ビゼー 交響曲第1番 デュトワ(95)

2014.10.02 (Thu)
デュトワ
デュトワ/モントリオール交響楽団(95、DECCA)は予想外のいじくり。
若書きのシンプルな曲のままでは可哀想と、指揮者が相当手を入れた。
その結果、化粧まみれになり安っぽい表情で品を下げた。これは残念。
何もせずにスコア通りにそして少し速めのテンポで運んでくれたら
それだけで爽やかな演奏となったのに。録音はいいのだが・・・。

録音は聖ユスターシュ教会でのセッション。期待通り混濁なくスッと綺麗な音。
クリスタルの響きが美しい。弦の音も引き締まりいい。
この程度の編成ではこの響きは丁度いい。

第1楽章は中庸のテンポにたっぷりの表情の第1主題。
第2主題のオーボエも演歌的に歌いまわす。
ただ、好みかもしれないがその分流れがぎくしゃくしている。
提示部反復せずに進行するのにくどさが気になる。

第2楽章もやはりオーボエが演歌調。楚々とせずに連綿としている。
その後の弦も濃厚。ビゼーがチャイコフスキー化。
ゆっくりなテンポで立体的に音楽を作るが、作りすぎ。

第3楽章も単純な楽曲を少しでも面白く聴かせようと?
強引なクレッシェンドさせたり。素朴な音楽がいじられた。

終楽章もいまひとつワクワクしたリズム感がない。丁寧な演奏ではある。
しかし、この流れの悪さは何だ。生理的に合わなかった。

ちなみに彼らの名誉のために言えば併録の
「美しきパースの娘から」ではこのやり方は違和感無い。

7:46  10:01  5:52  8:55   計 32:34
演奏  B+    録音 94点

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