クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ビゼー 交響曲第1番 ヒコックス(88)

2014.10.03 (Fri)
ヒコックス
ヒコックス/ロンドン・シンフォニア(88、Virgin)は最高。その要因は
①全編のワクワクする弾み感と香り立つ雰囲気
②オーボエのニュアンスの繊細さ
③録音が鮮明で水しぶきを上げるよう。

録音ヘンリーウッドホールでのセッション。アビーロードでなくてよかった。
帯域は高域が立ち低域の量感を追っていないので引き締まった感じ。
ティンパニもぼやけないのがいい。
直接音はしっかりピックアップされ、ホールトーンが上手く雰囲気を作る。

第1楽章冒頭のギュッと鮮烈な出だしを聴いただけで嬉しくなる。
ティンパニも硬めで音楽が清潔。
第1主題のフレーズの結びでは俄かに高揚する。
そして第2主題を吹くオーボエが抜群のセンス。
リフレインでスッと音を弱めて大事に扱う部分などぞくっとする。
提示部反復するが弦の表情が多彩なことに改めて気づかされる。
小編成のため音は細身だが弦と木管・金管のバランスがよく
それぞれがフレッシュに聴こえる。

第2楽章はまたもやオーボエが凄い。
この名手は誰だ?裏声まで使うような歌は切ない。
それを支えるバックの弦も胸が締め付けられる懐かしさと儚さ。
後半のフガートの弦の端正な表情も素敵。
最後にオーボエが戻るがピアニッシモでこれほど訴えとは。
じわっと来ること請け合いだ。

第3楽章はヒコックスらしい鮮やかな表現。音が立ちリズムが冴える。

終楽章も無窮動の弦の動きが明快。
粒立ちがいいので実際のテンポよりも前進性を感じる。
こうしたヴィヴァーチェはヒコックスの得意とするところだ。
richard-hickox.jpg

10:16  9:31  5:22  8:20   計 33:29
演奏  S    録音 93点

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